名称
- 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
神格・人物像
宇迦之御魂神は、米を中心とした
食物や豊穣と深く結び付いた神です。
名の「ウカ(宇迦)」は食物、とりわけ米に関係する語とされ、
「ミタマ(御魂)」は神聖な霊魂を意味します。
実際の信仰においては、
宇迦之御魂神は稲荷信仰と非常に密接に結び付いており、
神社や伝承によっては
稲荷大神の主祭神とされたり、
稲荷を構成する神々の一柱として祀られたりします。
神話上の役割
宇迦之御魂神の役割は、 田畑の肥沃さ、 稲の生育と実り、 豊穣、 そして生活を支える糧にあります。 そこから転じて、 生産・商業・資源に関わる事柄の成功も司る神とされ、 「人を養うもの」が 「繁栄をもたらすもの」へと象徴的に広がっていきました。
代表的な神話
宇迦之御魂神には、 天照大神や須佐之男命のような 一つの決定的な神話が広く知られているわけではありません。 これは、その信仰が各地の稲荷信仰と結び付き、 地域ごとの伝承として受け継がれてきたためです。
共通して語られるのは、 収穫と豊かさを保証する神としての姿であり、 稲荷神社(稲荷神社)に祀られ、 資源の守護、地域の繁栄、 生活の継続を支える存在として信仰されてきた点です。 語り方や由来には地域差がありますが、 「米 → 食 → 繁栄」という機能的な軸は一貫しています。
信仰
宇迦之御魂神は、 朱色の鳥居で知られる稲荷神社を通じて 広く信仰されています。 主な祈願内容は次のとおりです。
五穀豊穣・食の安定(不足しないこと)
商売・事業・ものづくりの繁盛
具体的な計画の成功と生活の安定
受けた恵みに対する感謝(奉納・御礼参り)
供物としては、 米や酒、そして多くの稲荷神社で見られる 稲荷寿司など、 食と豊かさを象徴するものが親しまれています。
象徴性
宇迦之御魂神が象徴するのは、 現実的で確かな繁栄です。 食物や資源、そして努力が実を結ぶことで得られる豊かさを表します。 主な象徴には次のようなものがあります。
米(稲・米)や稲束=豊穣の象徴
稲荷神社の視覚的要素 (鳥居、幟、小祠など)
狐(きつね): 稲荷信仰における使いとしての存在 (神そのものではなく、象徴的な媒介者)