名称

  • 豊受大神(とようけのおおみかみ)

  • 別表記:豊受大御神
    別名:豊受比売神豊宇気毘売神 (トヨウケビメ)

神格・性格

豊受大神は、食物五穀を司る神であり、 伊勢信仰においては人の暮らしに欠かせない 衣・食・住の三要素を守護する存在とされています。 伊勢神宮では外宮(げくう)に祀られ、 正式には豊受大神宮(とようけだいじんぐう)と称されます。

神話上の役割

豊受大神の中心的な役割は、 神饌(しんせん)すなわち神々に捧げる食物を司る神であることです。 天照大神に供えられる神聖な食事を整え、 農作物の豊穣と人々の生活の安定をもたらします。 そのため、単なる農業神にとどまらず、 「生きるための糧」全般を支える神として理解されています。

代表的な神話

よく知られる伝承によれば、 天照大神の御神託により、 丹波・丹後地方(現在の京都府北部)に祀られていた豊受大神が 伊勢へと遷座され、 外宮において神饌を司る役割を担うようになったとされています。

信仰

豊受大神は伊勢神宮外宮を中心に信仰され、 各地の神明系神社など、伊勢と縁の深い神社でも祀られています。 主に次のような願いごとで信仰を集めています。

  • 五穀豊穣や食に関する安定・恵み

  • 日常生活の安定、家庭円満

  • 人の暮らしを支える仕事や生業の繁栄

象徴性

豊受大神が象徴するのは、一時的な幸運ではなく、 生活を根底から支える持続的な豊かさです。 食べること、身を守ること、安心して暮らすこと―― そうした生の基盤を整え、 供え物を通じて自然と人、神々の調和を保つ存在とされています。